コーヒーポリフェノールに
今月6日、花王株式会社がホームページ上で発表した資料によると、 同社ヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所、および生物科学研究所はコーヒーに含まれるポリフェノール(クロロゲン酸類)には、血圧を 正常に保つなどの役割がある血管内皮機能に改善効果があること、および血圧改善効果、体脂肪減少作用があることを突き止めた。この研究成果は、11月にコスタリカで行われた国際コーヒー科学会議にて発表された。
これまでにもコーヒーに含まれるポリフェノール(クロロゲン酸)には、消化器や代謝性疾患を改善する作用(wikipediaより)や、動脈硬化の予防が期待されており、今回の研究ではクロロゲン酸類における新たな成果が発見されることとなった。
クロロゲン酸類を豊富に、酸化成分は低減
研究結果によると、血管内皮機能の改善、および血圧改善にはコーヒーを焙煎する過程で生じる酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)が少ない方が有意に効果がみられた。さらに、体脂肪改善に関しても同様のデータが得られた。脂質燃焼量を上げることが既に知られているクロロゲン酸類を継続的に摂ることは、体内における脂肪消費を上昇させる可能性を示唆するものといえよう。
→QLifePro医療ニュース(コーヒーの成分で改善作用 ヒトで初めての検証)