毎月、珈琲の富田屋では珈琲新聞なるものを毎月発行しております。
2017年8月でなんと184号。
気が付けばえらい数になっていました><
今月号は富田屋のお客様以外にもお伝えしたい内容でしたので、ブログに掲載いたしました。
珈琲新聞では紙面が小さくて買い切れないこともありましたので、加筆しております。
何か共感されることなどありましたらぜひシェアしてください。
少しでも働く環境が良くなれば、心穏やかに過ごせる人が増えるように思います。
富田屋豆ま~め話
【共働学舎さんとパプアニューギニア海産さんから学んだ働き方改革を実践中】
真夏日、猛暑日、打ち上げ花火、夏をお楽しみでしょうか?
そんな暑い日に熱い話を聞きに行きました。
7/23によつ葉の学校にて、チーズで有名な新得共働学舎代表・宮嶋さんのお話しです。
その後の懇親会にも参加させていただき、頭がはちきれるほどたくさんの事を教わりました。
共働学舎さんは北海道新得に牧場・チーズ工場があります。
39年の歴史です。
1998年にはオールジャパンチーズコンテストで最高賞、
2004年には欧州第3回 山のチーズオリンピックでグランプリ受賞
と品質が世界に認められています。
そのスタッフ約70名のうち、半数以上が何らかの障害や悩みを抱えています。
宮嶋さんから教えていただいた大きなことは2つありました。
「手作業が美味しさの源」という事。
まず、生乳をチーズにする時に、運搬しないそうです。
機械を使って運搬すると生乳のエネルギーが落ちて美味しさが落ちるそうです。
共働学舎さんでは、流しそうめんのように勾配差で牛乳をチーズ加工場へ流すのです。
そしてチーズを作るときも手作業。
チーズを磨いたり、固まり始めた牛乳をカットしたり、型詰めも手作業。
機械はエネルギーを奪いますが、手からはエネルギーが出ているとおっしゃっていました。
これだけ聞くと何か怪しいなぁと感じますが、宮嶋さんは物理系の方ですので、炭を埋める際の話や、ハエの出ない牛舎の作り方、牛乳からチーズへの変化の話なども聞いていると腑に落ちてきました。
2つ目は「自己決定と実行の反復が幸せになる」ということ。
Dr.バリーというダライ・ラマの元で25年間、瞑想修行をされた方が共働学舎での働き方を伝え聞いて来られたそうです。
その働き方とは、スタッフに「今日は何するの?」と聞くそうです。
すると、責任を持って仕事を進んでやる人、疲れたから休むという人、何をしていいか分からない人、他の人の手伝いを好んでする人、様々のようです。
そのように、その日、自分の意志で何をしてどう過ごすか、一日の使い方を決める事が幸せになるとDr.バリーは言います。
彼が25年間、瞑想修行した日々は毎日毎日、毎時、毎分、毎秒が「自分は瞑想なんかしてていいのか?」という葛藤だったそうです。
でも、迷うたびに「これでいいのだ!」と自己決定し瞑想を実行しました。
25年間です。
そして25年後のある日、Dr.バリーは究極の幸せを感じます。
実際、バリー氏の左脳の前頭葉はCTスキャンで見ると非常に発達してるそうです。
同じように、共働学舎さんのスタッフの幸せ度を抜き打ちテストすると100点を超える人が何人もいたそうです。
つまり、スタッフが「今日はこれをする」と考え、選択して、宣言します。(左脳を使う)
そして、実際にそれを実行します。
すると、それを実行できて「うれしい」とか「幸せだ」とか感じます。(右脳で感じる)
この「右脳⇔左脳」の選択と感情の反復が幸せと関係があるそうです。
そして、「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」を出版されたパプアニューギニア海産さん。
こちらのパートさんは仕事に行く日、行く時間、帰る時間、仕事の内容を好きに決めていいのです。
嫌いな仕事は禁止。やったら怒られます(笑)
しかも、休む日や出勤時間は連絡禁止。
これで本当に何年も続いています。
しかも、離職率はほぼ0になり、求人広告も不要、作業効率もアップ。
皆が心配するような事はほとんど起きていないのです。
こんな2つの素晴らしい会社の取り組みを聞き、富田屋も始めました。
はい、7/24からです。
まず、その日に取り組める仕事のカードを机に出しておいて、テンホー君に選んでもらいます。
嫌いな仕事はやらなくてOK。僕がやります。
まだ1週間ですが前もってその日の仕事内容が分かるので体力配分出来て良いと好評です。富田屋でもバージョンアップさせて取り組み続けます。
皆さんの職場でも出来ることがあれば是非是非。
そして、いいやり方がありましたらお教えください^^
→テンホー君についてのブログ記事はこちら
珈琲の富田屋
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