2014年8月20日水曜日

ニュークロップ入荷情報。イルガチェフ ハマ(エチオピア)

ニュークロップ入荷情報。

*イルガチェフ
 ハマ(エチオピア)

香りの漂うコーヒー。

800g未満の場合  → ¥700(100g)
800g以上の場合  → ¥560(100g)


香り 華やかな香り
口あたり 滑らかでエレガント
爽やかさ 明るく、紅茶のような爽やかさ
甘み ボリュームのある甘み。
あと味 甘みが口の中に長く残り、心地よい。
バランス 軽く感じるコーヒーだが、コクがある

焙煎具合 ミディアムロースト(浅煎り)
生産国 エチオピア
標高 1600m以上 2000m付近の小規模農家も存在。
栽培品種 エチオピア系統品種
グレード G1(最上級グレード)
エピソード イルガチェフのコーヒーの樹 アラビカ種発祥の地であるエチオピアの南西部ジマ地方には、現在でも多種の品種が自生しているといわれ、貴重な遺伝資源の宝庫となっています。
有名なゲイシャ種もこのジマ地方が由来といわれています。

エチオピアのコーヒーの中で、風味上最も特徴的なものは、イルガチェフそしてシダモのコーヒーです。フローラル、紅茶、レモン、エレガント、ジンジャー、シナモン等多様な風味を有しております。
ゲイシャが話題になったのも、エチオピア系コーヒーの風味がスペシャルティコーヒー産業における価値のあるものであるからです。

イルガチェフのコーヒーの実 イルガチェフとは、現地の言葉で「湿地とその草」を意味します。
その言葉の通り、この地域は水源に恵まれ、良質の水洗式コーヒーの生産に適した場所です。
更には1,600m以上、高いところでは、2,200mにもなる栽培地の標高、なだらかな景観、昼夜の寒暖差、生産性は低いですが、中米のティピカ種同様 に若葉がブロンズで、横に枝が大きく伸びる古いタイプの品種、有機質肥料(コーヒー由来の廃棄物、家畜の糞尿など)、肥沃な土壌など、コーヒー栽培に適し た土地ということができます。

マッキノン製パルパー 小規模農家によって収穫された赤い実は、水洗工場(ウオッシング・ステーション)搬入前に選別され、熟度の良いものがタンクに投入されます。赤い実はマッ キノン製のディスク式パルパーで皮むきされ、水流によってパーチメントはP 1、P 2、P 3に比重で分類されます。(P 1が重く、最上級。)パーチメントは醗酵槽に導かれ、そこで約36時間の醗酵処理、水路での水洗、約半日のソーキング(ヌメリの除去が充分であればパスす ることも)、そしてパーチメントの水を切り、アフリカンベッドで天日乾燥します。天日乾燥中に不良なパーチメントは手選別され、更に精製されます。
水路での水洗工程 パーチメントを休ませたのち、首都アディスアベバの脱殻工場(ドライミル)にパーチメントが搬入され、不純物除去、脱殻、比重選別、ハンドピックを経て精製され、生豆は麻袋に充填され、輸出されます。

現在エチオピアでは、国営などの農園(比較的大きい)、農協など一部の例外を除いては、ECXと呼ばれる取引所にコーヒーを納めなければなりません。イル ガチェフの場合、ECXに搬入されたロットは、地区やグレードにより分類されますが、基本的にはロットが混ざることになります。これが品質安定しない原因 です。

ハマはコチャレ地区に位置し、周辺には小規模農家が存在する緑の山々がそびえたっています。
赤い実を搬入する生産者に割増しの賃金を払い、より品質の高いコーヒーの生産に取り組んで頂いております。またパーチメント以降の精製過程にも注意を払い、生豆選別については通常の二倍の行い、欠点豆の少ない仕上がりとなっております。
それが今回のロットの甘く、コクのある風味に現れております。ハマに紅茶のような爽やかな風味と自然な甘味が感じられます。


コーヒー豆 通販 珈琲の富田屋